自己肯定感が低い方のために

「あなたは自分のことが好きですか？」という質問にはクリスチャンであっても返答に窮するものです。おそらく自信を持って「Yes」と言える人はほとんどいないでしょう。
不思議なことに、外面的には十分満たされているような人でも自己嫌悪が強い人がいるかと思えば、そうでなくても自己肯定感の強い方がおられます。なぜでしょうか？

 

実は、自分のことをどう思うかは、容姿や能力によって決まるのではなく、自分にとっての「大切な人」が、自分をどのように接してくださったかにもっとも影響されるからです。そのような人（多くは肉親となります）が、愛情深く接してくれたなら、人は健全な自己イメージを持つようになります。

 

しかし肉親から大切にされた経験が無ければ、セルフイメージが低下し、自己嫌悪感に捕われ、その人生は実にみじめなものになります。自分に対するネガティブな思考は生活のあらゆる面に及び、人付き合いを避けたり、最初から失敗すると思い込み新しいことにチャレンジできない、すぐに挫折する、という負の循環の中に入り込んでしまうからです。

 

私たちが、聖書を読むときに、①自己を愛するのは人間として自然なことであること、②自分への愛情が、他者との人間関係に影響を与えること、を教えています。そして聖書が語る神の愛はその両者を満たすことができるのです。