期待することに疲れたあなたへ

ある人が山上の垂訓（マタイ５〜７章）を真似してこんな文を残しています。
「何事も期待しない人は幸いです。その人は失望しないからです」
確かに・・・ですね。
人は、何度も期待を裏切られると、期待すること自体に恐れを抱くようになります。
夫は妻に、そして妻は夫に過剰な期待をし、裏切られます。親は子供に、子供は親に、先生は生徒に、そして生徒は先生に・・・など例を挙げればきりがありません。

 

人生の中で何度となく期待を裏切られ続け、もうこれ以上誰からも傷つけられたくない、だから誰にも期待しない！ このニヒリズムこそが現代にはびこる最大の精神的病根なのです。ちなみにニヒリストの口癖は「そんなのやっても意味無いし」です。

 

それでは、私たち聖書を信じる者も同じでしょうか？違います！なぜなら、神を信じるとは、神に期待をすることだからです。そして神が私たちを絶対に裏切ることが無い方だとすれば、私たちには神に期待することを恐れる必要はありません。

 

38 年もの間、病の中にあった人に向かって、イエスは「よくなりたいか？」と質問しましたが、イエスはこの言葉によって、この病人が失いかけていた「期待する信仰」を呼び覚まされたのです。
イエスは、今日も私たちに向かって語られます。「期待したいか？」と。そして私たちは恐れることなく、「はい。主よ、期待します」と応答することができるのです。