長く生きていくことの責任

ユダ王国で最良の王と言えば、まず最初に挙げられるのはヒゼキヤでしょう。
「彼のあとにも彼の先にも、ユダの王たちの中で、彼ほどの者はだれもいなかった。」（II列王記18:5)と書かれているとおりですね。では最悪の王と言えば誰でしょうか？

 

おそらくバビロン捕囚を決定的なものとしたマナセ王でないでしょうか？彼は後に悔い改めましたが、彼の行った悪事は明らかに度を越えていました。この最良の王と最悪の王には深い関係があります。それは親子であるということです。

 

なぜ、このような恐ろしいことが起こったのでしょうか？
実はこの点を調べると興味深い事実が判明してきます。マナセは12歳の時に王になりました。つまりマナセが12歳の時にヒゼキヤは死んだのです。

 

ヒゼキヤは癌が癒され15年余分に長生きしましたので、ヒゼキヤが癌の癒しを受けて3年後にマナセは誕生したということがわかります。つまりヒゼキヤが最初の定め通り癌で死んでいたら、マナセは誕生していなかったのです！

 

神はヒゼキヤの切なる願いを聞き届けられ、15年もの寿命をプレゼントしてくださったにも関わらず、彼はモンスターをこの世に送り出してしまいました。

 

ヒゼキヤの癌が癒やされた後、バビロンからの使者に対して宝物蔵を見せて自慢したこととマナセへの教育は無関係ではないと思います。

 

恵みによって与えられた時間を神のためにではなく自分のために使ってしまい、長生きが逆効果になってしまいました。このことは私たちに重要な教訓を与えてくださると思います。

 

私たちは本来滅ぼされて当然の者であったにも関わらず、現在、恵みによって生かされています。もし私たちがこの与えられた恵みの人生において神に仕えず、自分の肉欲に仕えるために生きるなら、それは永遠に大きな損失を受けることになってしまうのです。

 

聖書は言います。「私たちは神とともに働く者として、あなたがたに懇願します。神の恵みをむだに受けないようにしてください。」（IIコリント6:1)