神の栄光を横取りすること

奉仕に行き詰まったり、用いられなかったと感じた場合、まず最初に考えなければならないポイントがあります。それは、「神よりも自分が前面に出ていないか？」ということです。

 

モーセについて考えてみましょう。彼がカナンの地に入れなかったのは、たった一つの失敗によるものでした。

 

イスラエルの民が荒野で渇いていた時に、モーセが岩を杖でたたいて水を出した奇跡がありましたね。その時彼は「逆らう者たちよ。さあ、聞け。この岩から私たちがあなたがたのために水を出さなければならないのか。」（民数記20:10)と言いました。

 

もちろんモーセ自身に岩から水を出す力があったわけではありません。しかし彼は思わず「私たち」と言ってしまったのです。簡単に言えば、モーセはこの時 、神の栄光を「横取り」したのです。そしてさらに驚くべきは、非常に寛大な神ご自身がこの失敗に関してはモーセを赦されなかったという事実です。まさしく冒頭の聖句に書かれている如しですね！

 

さて、私たちは誰しも、今通っている教会の中で、またクリスチャンの交わりの中で用いられたいという思いがあるでしょう。でもなかなかそうならない時、是非冒頭の聖句を思い出して下さい。

 

神の御性質上、自分自身の栄光のために奉仕を利用するクリスチャンを用いることはできないのです。しかし自分の隠れた動機（自分をアピールしたいなどの）に気づかされ、深く悔い改めて神の栄光のために自分自身が用いられることを切望するとき、神様はあなたにしかできないオリジナルな仕事を与えて下さるはずです。